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2011年12月27日 (火)

渚にて

かなり古い…何でも1950年代後半に書かれた小説らしい。

北半球で全面核戦争が起こり、それが終わって約二年くらいたった時の
オーストラリアでの話。

とは言っても、話の内容は戦争とは無関係な程の、
「残された南半球の人達の、やがて到達してくるであろう、放射能─そして死を
受け入れるまでの日常を描いた」作品なのです。
絶望に恐怖する事もなく、自棄を起こして、暴動や犯罪に走る事もなく、
只、素直に「その時」を受け入れるまでの、本当に当たり前の日々の生活を表現していて、
それが何とも面白いと言うか、読み応えがあると言うか、
男女の交際の話とか、乳児の成長の話とか、趣味であるカーレースの話とか、
もう、持って行く事が出来ないのを分かっていながら、アメリカにいる家族の為にと
思って買いこんだ土産の話とか、そう言った内容が淡々と続くのですが、
これがまったく飽きの来ない文章で、あっという間に読み終わってしまいました。

物語の最後は、政府から支給された自決用の薬を飲んで終わる─
と言う物なのですが、これまた不謹慎かもしれませんが、それがとても潔く
思えてなりませんでした。

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